このコンテンツは2024年3月に退任された前所長のコンテンツ「所長の部屋」を移設したものです。

ようこそオホーツク流氷科学センター「所長の部屋」へ!

2014年4月に北海道立オホーツク流氷科学センター所長に就任した高橋修平です。木下誠一先生、青田昌秋先生、西山恒夫先生の後を継ぐ4代目の所長になります。これまでの著名な先生の後を継ぐには荷が重いのですが、自分なりの方法で流氷科学センターの運営に関わっていきます。
私は、2014年3月まで北見工業大学で物理や雪氷学を教えながら、南極観測隊に加わったり、ヒマラヤ、コンロン山脈、アラスカやシベリアの世界各地の氷河の野外観測を行ったりしてきました。このホームページではその活動のいくつかを紹介します。流氷科学センターにおいては、これらの経験を生かして、流氷を初め、雪や氷の魅力や科学の面白さを伝えて行きたいと思います。

オホーツク流氷科学センターは、世界でも珍しい流氷の科学を体験・展示するユニークな科学館です。センターには次のような多くの展示施設があります。

  1. 厳寒体験室:-20℃の寒さを体験本物の流氷、氷漬けの魚たち、さらには南極や北極の氷が見られます。

  2. アストロビジョン:傾斜型全天ドームで流氷の上の飛行体験ができます。

  3. オホーツク海ジオラマ:「流氷はどこからやって来る?」が視覚的にわかります。

  4. 海氷成長模型:氷晶から氷泥、はす葉氷、板状氷へと成長する過程

  5. オホーツク海の2層構造:オホーツク海が凍りやすい理由の説明と実験

  6. クリオネ展示:流氷と一緒にやってくる海の妖精、その生態と不思議

  7. ガリンコ号模型:そのルーツはサハリン油田開発にさかのぼります。

  8. 極地コーナー:南極・北極の観測器と解説パネルが並びます。

  9. 流氷ダンダン:前庭の赤棒・青棒は温暖化による流氷減少を表します。

  10. その他:氷晶発生装置、過冷却現象装置、竜巻発生装置な

ここには流氷の秘密の情報がたくさん詰め込まれていて、解説員の皆さんが丁寧に説明してくれます。ちゃんと見てまわるとあなたも流氷博士になれます。
これら展示物の他に、毎月のように各種の行事企画が行われています。とくに毎年7月に開催される「紋別わくわく科学教室」は、管内小中学の先生や気象台など関連機関の協力のもとに行なわれ、毎回1,000人を越える参加者があって大盛況ですので、折々の行事に是非お越し下さい。
日本の理科教育では、すぐに役立つものが重視されがちですが、自然の現象がなぜかを考える本来の自然科学が科学知識を育て、将来の理学・工学に役立ちます。流氷や雪、氷は、その本来の自然科学を学ぶのにいい材料です。センターではその雪・氷の材料を自然科学教育に生かす催し物を企画し、アクティブに参加できる題材を通して、子供達に限らず一般の方もその面白さを知ってほしいと思います。

私が関わってきた 研究 実験 論文

PDF文書

Error: the ipages flipbook item can’t be found

最近の著作(Google Drive)

1)流氷
  流氷ミニ百科事典(2017)オホーツク流氷科学センター編、和文版、英文版
  高橋修平 (2015) オホーツク海の流氷,「北極読本」, 成山堂, 77-80.
  オホーツク海の流氷の最も低緯度にあり、最近は減少していることの解説.
   Contribution of scientific results (Pplar Science, 2021,S Takahashi)
   [科学館探報]オホーツク流氷科学センター,「極地」113号_p89-96他
2)武富船長の北極海への挑戦
  高橋修平・永延幹男(2016) 武富船長の北極海への挑戦. 極地, 52 巻,2 号, 72-78.
  戦前に北極の北東航路に挑戦しようとした水産調査船快鵬丸の記録.
  その船に私の父も乗り込んでいた.(2016年9月) 他
3)北極探検
  高橋修平 (2018) 北極探検の足跡と極地観光. 極地,第54巻,第2号,38-49.
  数知れぬ遭難者を出した北極探検の歴史とその足跡をたどる現代の極地観光の話.他
4)南極
  高橋修平(2014)1983年北見毎日新聞に連載した「私の南極越冬記」に2014年企画展
  (高橋修平展)を機に加筆し、カラー写真を追加して改訂したもの.他
5)南極・北極展
  高橋修平 (2018)「極地の世界 -南極・北極の氷と地球環境-
  2018年12月から常設展示の「極地の世界」の解説パネル原稿.他
6)グリーンランド
  S. Takahashi (2019) Change of people’s consciousness for sea ice through the international symposium at Mombetsu, Japan. U-Arctic course:International experiences on connecting communities and science at Nuuk, Greenkland (2019, 10/23) with photos.他
7)雪氷
  T. Kameda, Y. Harada, S. Takahashi (2014) Characteristics of white spots in saturated wet snow. J. of Glaciology, 60, 1075-1083. (2014)他
8)その他の記事
  S. Takahashi (2015) Ice in polar regions and sea ice in Okhotsk Sea – Looking back on 30 years of the symposium. The 30th International Symposium on Okhotsk Sea and Sea Ice, Mombetsu, Japan. 他
9)著書
  新版 雪氷辞典 (編集委員表)
  日本雪氷学会監修 (2014) 新版雪氷辞典(編集委員長・分担執筆).古今書店, 307pp. (2014,3).
  辞典の編集委員長を務めた.解説項目1,061 語の約7割が新規・改訂項目となった.他
10)資料
  藤村郁雄(1968) ベーリング海の航海日誌から.気象大学校史・資料編・第1集,気象大学校校友誌,27-38.
  北極北東航路へ向かった武富船長率いる快鵬丸に乗船した気象長職員・藤村郁雄、高橋正吾の航海日誌.(なかなか資料入手が難しい) 他
11)その他資料(別フォルダー)
  講演用のパワーポイントファイルや最新資料など

指定管理者/(公財)オホーツク生活文化振興財団
流氷科学センターに係る行政手続きの審査基準等について1<審査基準についてPDF〉 / 2<処分基準についてPDF>
利用者満足度調査アンケート結果 / 個人情報保護方針
© 2024. 北海道立オホーツク流氷科学センター All Rights Reserved.